アウトドアでコーヒーを飲む


アウトドアで飲むコーヒー。おいしいですよね。
インスタントでもおいしいですが、淹れるともっとおいしい。

軽くて小さくて持ち運びが簡単なコーヒーメーカー、みなさんはなにを使っていますか?

シーカヤックキャンプで初めて投入したのが、エアロプレスというコーヒーメーカー。
シリンダに手で圧力をかけてコーヒーを淹れる、いわば人力エスプレッソです。

開梱して「ふざけんな!」と憤慨したのは、この商品のケースにプリントしてあるカップは「別売」であることがわかったためです。おいおい、いきなりこいつにふさわしい広口で安定がよく、破損を気にせずによいマグカップなんてないでしょう。
これは、みなさんぜひ気をつけてくださいね。高くなっても同素材(アクリル?)で収納効率を考えたカップをはじめから付属してほしいな。

しかし、気を取り直して、2重構造のカップ・スノーピークの雪峰450ml用を買いました。
これではじめてエアロプレスが使えます。
なぜ雪峰を選んだかというと、金属(チタン)製なので、圧力をかけたときに壊れることがないから。陶器は圧力をかけているときに万一破損した場合、手が破片でざっくり切れることもありえますよね。それから、保温性があるので低温下でも抽出したコーヒーがさめないのです。

さて、使ってみての感想ですが、多人数の「おいしい」コーヒーをなるべく早く作りたい人にとってこいつは「おすすめ」です。
利点は次のようなところです。
  1. 濃厚なコーヒーが入るので、あとはお湯で割るだけで本格的なコーヒーを一気に6人分くらい作れる。
  2. 使用済みのコーヒーは最後に塊として排出できるので(写真右上)手入れが楽。水を節約したい場合は拭き取るだけでもいけそう。
  3. 専用のペーパー(購入時に350枚付属)が意外に強く、複数回の使用に耐える(現在、自宅でテスト中。4回はクリア)

収納のアドバイスは口径85mm以上のカップを使うこと。そうするとシリンダのうえにかぶせられるので、うんと省スペースになります。ちなみに雪峰450ml用はぎりぎりでだめでした(このあたりはぜひ商品開発時に一般的なカップの口径をリサーチしてから設計してほしかったな。愛用のマグカップの口径も雪峰450mlと同じだったので、たぶん「標準」があるのだと思います)。
同シリーズ600ml用ならばダイジョウブだと思います。ただ、今度はデカ過ぎて扱いにくいかも。

この本体重量は230g。付属の撹拌用スティック(写真左から3本目)はもっていく必要はないでしょう。
しかし、説明書にはお湯を入れてコーヒーをすばやく撹拌することはおいしい抽出の秘訣とあるので、私のお勧めは木のスプーン(割り箸でもいいかも)を使って撹拌すること。金属製のスプーンとちがって、撹拌中に誤ってフィルターを傷つける恐れが少ないと思います。

そうとはいっても、自分にとってスイカスプーン(写真左)はフォークとスプーン、そしてマドラーを兼ねたマルチ食器なので、今後もこいつを使うことになると思いますが。

豊かな時間と味。そして軽量・省スペースのためにいろいろと工夫をしてみるのは楽しいことです。
それから、道具は使ってなんぼ。元を取るためにも(本体価格が3350円でした。仮に付属のフィルターだけで使用をやめてしまっても1回当たり10円です。フィルターを使い倒せば1回当たり数円!)こうしたシンプルな道具を使いこなすためにも、日常でがんがんアウトドア用品を使って慣れておくとアウトドアでおおいに見直されるかも!?

Bob Dylan "One more cup of Coffee"