この結び方は俗称「ベルルッティ結び」といいます。
ベルルッティは、フランスの紳士靴メーカーで、この美しくて実用的な靴ひもの結び方をほどこした、それは美しい製品を店頭で展示しています。
歩いているあいだに靴ひもがほどけると、危ないし不要な時間もどんどん浪費します。
ほどけない靴ひもで快適に歩きましょう。各写真はクリックで拡大します。
では順を追って説明します。
2枚並列してある写真は、左側が従来の「チョウチョウ結び」、右側が「ベルルッティ結び」です。
まず、左右のひもをからめます。ベルルッティ結びはチョウチョウ結びに較べて、1回多くからめます。
次に、左右のひもを「耳」状にして、左手側の耳を右手側の耳の下にくぐらせます。
次の写真は、左手側の耳の頂点に緑色の●を配し、その部分をもう一方のひもの上から下へとくぐらせる流れを記しています。このまま引き抜くと、ふつうのチョウチョウ結びになってしまいますので注意! あわてずに、もうひとつ下の工程をよ~く見てくださいね!
ベルルッティ結びの特徴はまさに次の工程です。左手側から右方向に向けてくぐらせてきた耳の部分●を、チョウチョウ結びに較べて「もう一度」上から下へとくぐらせるのです。
最後の写真は、チョウチョウ結びとベルルッティ結びがそれぞれ結べたところです。
ベルルッティ結びは甲のうえの2ヵ所で靴ひもが結束されることになり、ひもどうしの結び目における抵抗が大きくなるのでガッチリとほどけにくくなるわけですね。結びきる直前の、まだ融通がきくあいだにこの2ヵ所の結び目の間隔を指でなにげに開いてあげればより美しく、強い結び目になります。ひもを結ぶとき、最後にこうしたひと手間をかけて結び目を整えてあげることをドレッシングといいます。サラダにかけるドレッシングではありませんよw ドレスアップするという意味でしょうね。あ、そうか、たぶんサラダのドレッシングも最後にサラダをドレスアップするという意味なんでしょうね。
この結び方さえ覚えていれば、アウトドアに出ても便利なことこのうえなし♪
こんなまめ知識を覚えられる地球野外塾の募集中の活動は次からご覧いただけます。
→ こちら!
2014.9.17
動画を追加しました。上記ではわかりにくいと思えるからです。
ご参考になればさいわいです。