2/14 江戸前のり付け体験・好天で助かった!



東京はこの2週間くらい、寒くて天気が悪い日が続いています。
そんななか、2/14はほんとうによい天気に恵まれて、最年少3歳からの18名の参加者様とともに予定どおり穴守稲荷神社の境内で賑々しく「江戸前のり付け体験」を行いました。
昭和30年代後半までのり作りが行われていた大田区では、紙を漉(す)くようにのりを作るイメージから一般に「のり漉き(のりすき)」と呼ばれる工程を、木枠のなかにのりを勢いよく流し込むような作業なので「のり付け」と呼びました。

この日の体験は、海から揚げたままの状態で木更津から送られてきたのり網(網ヒビといいます)から生のりをむしり取ったのちに細かく切って水につけ、木の枡(重箱といいます)から木枠に流し込んで天日で干します。
その間、屋内でのり巻を各人の好きな具材で作っていただき、召し上がっていただきました。
昼食後、乾き上がった自作ののりをそれぞれで剥がしてお持ち帰りいただき、この日の活動が無事終了。日帰り活動としては参加者のTO DOが多かったのですが、気ぜわしくならずにゆったりと進行させるのが私たちの腕のみせどころでした。

のり作りの指導をしていただいたのは、羽田で生まれ育ってのり漁をされていた田村保さんです。
田村さんは過去にも多摩川環境調査隊、潮干狩など多摩川河口付近で行った地球野外塾の活動をサポートしていただいており、そのお人柄と参加者想いの細かいフォローでいままでのたくさんのファンがいらっしゃいますが、今回もまた田村さんのファンが増えました。

交流は体験のたいせつな要素ですが、むずかしいのもまた交流です。つかず・離れず、自然な交流はひとのこころにいつまでもあたたかい思い出を残しますが、このさじ加減はほんとうに微妙。
こうした機微をおさえていらっしゃる田村さんのような方と巡り合えてサポートしていただけることと、そうした機微を感じていただける参加者のみなさんに恵まれていることは、この団体の財産だと思っております。

※当日のご参加者が本活動をブログアップされましたので、併せてご覧いただければさいわいです。
こちら
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現役当時、未明から300枚/時・合計1000枚ののりを付けてから出漁していたという田村さんの技。のり付けのスピードをあげるために道具を絶対に手から離しません。(写真下)