船中からヘルメットをかぶって雨があがることを信じきる学生さん。 |
あんこさんコスプレを志願してへんな踊りで士気をあげる学生さん。 |
時化る海は暴力的だけれど、なぜかひとのこころをつかむものです。 |
海のふるさと村名物、12%の激坂。 |
激坂を黙々とこなす小3の男の子と、黙って息子を見守るお父さん。 |
差木地(さしきじ)の椿トンネルは昔ながらの雰囲気があります。 |
大島名物・地層切断面(通称バウムクーヘン)を通過。 |
椿まつりの最中なので、あんこさんたちが出船を見送ってくれました。 |
島影をあとに、二日間のことを思い出しながら呟く言葉は「また来るね!」 |
参加者は13名(うち18歳以下8名)、スタッフ7名で、所期目標の大島一周を全員達成できました! やったあ。
25日は、この週のはじめから悪天の予報が。
こんなに準備を進めてきたのに…
しかし、こればかりはどうしようもないことで、さいわい25日に低気圧の影響が弱そうなうえ26日は好天が望めそうだったので、前日の24日早朝に実施を決定。
そうとはいえ、雨天のなかのサイクリングも予想されたので、お申込者全員に仮にキャンセルでもノーペナルティだとお伝えしたうえでご参加かキャンセルかの最終意思確認をしたところ、小学3年生からミドルエイジの方々までの参加者・スタッフあわせ18名で大島に行けることになりました!
インフルエンザが猛威を振るうなか、当日キャンセルがひとりも出なかったのは奇跡のようでしたが、「雨のなか」大島に向けて出発。
それでもスタッフの筑波大学と明治大学のサイクリング部ならびにカヌークラブの学生さんたちはやる気満々で、往路の高速船のなかも明るい雰囲気!
若いってホントいいですね。
大島の岡田港に着いたときは本降り。まじですかー。
けれど、港の待合室で準備を進めているうちに、どんどん西の空が明るくなってきて、出発しようと思ったら、あーら、雨があがっているではありませんか!
あとは、予定どおり島一周を目指して、ひたすらペダルを踏むのみです。
気温はあいにくの寒さでしたが、なかには半袖で自転車に乗る子も。
子どもは元気で驚きます。
翌日曜日も天気予報に反してすっきりと晴れませんでした。
朝一番で、海のふるさと村名物・12%斜度の急坂を上っている最中も、ときどきパラッと雨が落ちてきて肝を冷やしました。
しかし、さいわいその後に大きく崩れることはなく、島1周のフィニッシュ地点である元町に着いて、浜辺で昼食をとっている頃になると陽光が差しこんできて、やさしく体をあたためてくれました。
今回の活動でよかったのは、島を予定どおり1周できたこともさることながら、全員がひとつのチームとして励まし合ったことです。
子どもはそのがんばりで大人を勇気づけ、大人は子どもをあたたかいまなざしでサポート。
学生諸君は笑顔を絶やさずに、いつもの部活動で培った心意気とテクニックを駆使してくれました。
島のさまざまな方々が型にはまらぬ親切なご協力をしていただけました。
また地球野外塾らしい特徴のひとつでもある社会人スタッフの方は、経験に裏打ちされた絶妙なサポートをしていだたけました。
そして、大島町はじめ東海汽船様にたいへんお世話になりました。
東海汽船様からは「大島へサイクリングを来る人を増やすために、今回のキャンプをふまえた意見を求む」というご趣旨のお話もいただきました。
伊豆大島で安全で充実したサイクリングをひとりでも多くの方々が楽しめるよう、微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。
伊豆大島はほんとうによいところ。
これからも、また楽しい企画をご提案させていただきますので、よろしくお願いいたします。
細野晴臣 "冬越え"