石尾根上部では雲取山に登る真後ろに富士山が見えます。 |
夕暮れの雲取山頂上から南アルプス北部の山々。 白根三山から仙丈岳、甲斐駒ケ岳が一望。 |
翌日も残雪の南アルプスが勢揃いで長い歩きを応援してくれました。 |
鹿が増えて、ここでも鹿害が心配です。 |
7月下旬に行うかもしれない「トーキョー人力全縦断キャンプ」のための下見です。
このキャンプは東京都の最西端であり、また最高峰でもある雲取山から多摩川の河口の大田区羽田までを徒歩と自転車で移動するキャンプですが、最終の調整段階です。
奥多摩湖のほとりの鴨沢という集落から歩きはじめたのが午後1時半を回っていました。
標高差1650mをエンヤコラと汗かいて登り、頂上に着いたのが午後6時過ぎ。
折よく夕暮れで、富士山をはじめ南アルプスから北アルプスまで、すばらしい眺望に恵まれました。
少し寒気が入ってきていたせいか、風がちょうどよく冷たく、空気が透明でした。
それでも気温は10度くらい。あたたかくなりましたね。
翌日は石尾根を下って奥多摩駅を目指します。8時間の行程となりました。
途中には七ツ石山や鷹ノ巣山という奥多摩の名峰もあり、さすがにこれらの山々はみごとな山容でした。
小ピークは巻き道を行くことにしましたが、これらもきっとすばらしい頂上があるかもしれません。
MTBでも夢のような走りができそうなところです。
なによりも感動したのは、稜線上で標高1200mから下がるくらいまではずーっと富士山と南アルプスが視界にあることです。
中部構造線に沿って高山がギュッと縦のしわのように平行して並んでいる日本。
だからこそ、歩いても歩いても、遠くの美しい山並みが同じアライアンスで見え続けるんですね。
新緑の山々を歩きながら、雪を頂いた高山を眺めるというのはなんとも贅沢な気持ちでした。しかし、これはこの時期ならではの楽しみなのかもしれません。
このコースの魅力もわかりましたが課題が浮き彫りになりました。
これから、下見をどう生かすか、勝負です。