来年4月には100歳になる!お母さん。 かくしゃくとしていながら、とてもご親切です。 |
この洞窟の特徴は「せまいこと」。 子どもでも頭をぶつけるのでヘルメット必着です。 |
つぎの洞窟に向かう途中のこの看板。クセモノです。 この看板を見つけて「ほ!」とすると裏切られます(笑)。 |
今年85歳のお母さん。 帰りは毎日1時間かけて歩いて山を下りるそうです。 |
この洞窟の特徴は外部に露出した鍾乳石。 |
当日は夏日のような天気でしたが、木陰に入るととても涼しく、真夏とは違う初夏らしさを満喫できました。
この活動で訪ねる洞窟は2カ所。
それぞれは歩いて1時間以内の場所にあります。
そして、これらの洞窟に共通するのは、ご高齢の女性がその管理を担っていることです。
ひとつは今年99歳になる方が、そしてもうひとつは85歳になる方が、それぞれの洞窟の入り口で私たちを迎えてくださいます。
おふたりとも、空気も水もきれいなところで毎日のお仕事をされているせいでしょうか、とてもお元気です。
そして、とっても親切です。
毎日休みなく、365日麓からご家族に車で送っていただき、そしておひとりは帰りは1時間かけて自分の足で麓に下りられるそうです。
こうしたおふたりとお話しすると、人の幸せはじつにさまざまである、と改めて思い知らされます。
奥多摩の冬は、同じ東京といえないくらいにとても冷えます。
梅雨の季節もまた、神経痛になってもおかしくないくらいに冷えて湿度も高まります。
平日のそんな日はお客様の足も遠のくだろうに、旅行にも行かず、休みもせず、雪の日も雨の日も毎日お客様がいらっしゃるのをお待ちになられるそうです。
これらの洞窟はそんなに大きくありません。
しかし、観光洞としては野性味を残す造作になっています。
お話を聞く限り、さまざまな艱難辛苦(かんなんしんく)があったそうです。
手つかずの自然は確かに尊いものです。
しかし、自然の尊さを伝えてくれる、おふたりのような役割もとてもたいせつです。
女性たちが守ってきた決して有名でない小洞窟。
このおふたりに会いにいくというのも、きっとこころ豊かなひとときになることでしょう。