「食事を楽しむ秋の山小屋泊まり」無事終了。

山頂の夕食は、まるで空中に浮かんでいるようでした。
10/3(土)〜4(日)、7名のご参加者(うち3名が小1〜小4のお子さん)と2名のスタッフあわせて9名で日の出山直下の貸切山小屋で食事を楽しむ山歩きを無事終了しました。

食事を楽しむといっても、営業小屋のように食事が出てくるわけではないので、自炊です。それだから楽しいんです。
「持たざるもの食うべからず」なので、重い家庭用コンロも持ってきていただきました。
山用コンロでもいいんですが、安定感が違います。

当日は秋らしくよく晴れた日。
ケーブルカー上から日の出山までのコースはラクチン。
だからこそ「荷分け」をして、たとえタマネギ1つでもいいから子どもたちにも持ってもらうようお願いしました。
だいたいみんな張り切ってたくさん持とうとするのです。
スタッフが「そこまではいいよ」とストップをかけることもありますが、小学生になればたくさん持った子が「もうだめ」とギブアップするまで持ってもらうことにしています。

短い距離でも地図を読んでナビするのは「いつも」子どもたちの役目。
小1の女の子が「ムササビが食べた葉っぱだ」と気づきました。
ムササビは葉っぱを半分に折って食べるんですって。
歩いている間に左手に見える日の出山は遠く感じるので子どもたちは「あそこまで行くの?」驚きますが、御嶽神社にお参りしてもなお日暮れ前の美しい時間に小屋に着き、荷解きして必要なものを持ってすぐに日の出山山頂に行きました。

この時間から一気に暗くなる。
だからこの時間はバババと調理できるのが強みになるのです。 
帯広の名店「白樺」から取り寄せたジンギスカンはホントにおいしい。
食後は山頂で「怖い顔ごっこ」。コワくないのよ、全然。
乳歯が抜けてるし。
この日の夕食は山頂でジンギスカン鍋。
野菜類は入山前にあらかじめ切り分けてきたので、すぐに調理を開始できます。
秋の日はつるべ落としなので、こういう準備を怠ると真っ暗闇のなかでヘッドライトをつけて慣れぬことをする羽目になり、楽しさがそがれます。
アルファ米もこういうときはホントに便利で助かります。

20時過ぎに小屋へ戻ると、子どもたちは早めに2階にあがって寝る準備。
めずらしいことですが、きっと小屋の薪ストーブが暖かいから疲れがどっとでたのでしょう。
5時過ぎに起きて朝日を見に頂上に登る。
日が上がりきったら「山の眼玉」遊び。
畦地梅太郎さんにお見せしたい…
早く寝たから、朝は苦もなく早く起きられた子どもたち。すぐに山頂に行って日の出待ち。空気も澄んでいたのででてきましたよ、元気な朝日が。

朝の労働はスクランブル発進のごとく、すばやく!
一日のはじまりだから、おいしく、たっぷり食べる。
あるお母さんが作ったパンケーキ。
洋梨、オレンジ、クランベリー、栗にカシューナッツ。
最後はバターとメイプルシロップを。
朝ご飯づくりでいつも人気なのは、卵割りと卵料理。
高学年はオムレツ作りに挑戦、小さな子がいるときにはスクランブルエッグ。
てばやくね!
そして、ババッとラインナップさせてたっぷりと召し上がれ。
家庭用コンロを使って、パンケーキを焼いてトッピング。

ヤッホーポイント。
たくさん食べたら、最後にお茶を飲んで、あきる野市の養沢を目指して下山。
秋の日が降り注ぐヤッホーポイントで思いっきり叫ぶ子どもたちを見ていると、こちらまでうれしくなるものです。

今回はフレッシュな食材だけを当日の荷分けの対象にしましたが、いつかテントほか共同装備も荷分けして自分たちで持てるようになってほしい。
そうなると山歩きの幅がうんと広がりますから。

それにしても家庭用コンロを持って上がったお母さんたち、お疲れさまでした。
バカバカしいけれど得るものも大いにある山歩きに、またぜひごいっしょしてくださいね。
ありがとうございました。

後日ご参加いただいた小5の男の子のお母様からメールをいただきました。
お天気にも恵まれ、素敵な体験をすることができました。
当初、息子の様子には冷や冷やしましたが、海老澤さんに上手にエネルギーを発散していただき、また地図の折り方なども上手に褒めてくださったので、
徐々に息子も自信をつけ、活動にのっていく様子が分かりました。
とてもありがたかったです。
普段、学校では褒められることが多くないようですし、私もつい注意することが多くなってしまうので、本当に良い機会を与えてくださったと思います。


食事もとても美味しかったです。
火を心配しなくて良いコンロのおかげで豊かな食事を楽しめました。
息子が心配したラム肉ももりもり食べていて、びっくりでした。
火おこしを重視するたき火も楽しかったので、何を重視するか、ポイントを決めるのが満足度を上げるカギなのだ
ということがよく分かりました。

ご参加いただきました親子のみなさま、いつも親切な日の出町シルバー人材センターのみなさま、ありがとうございました。