漂流物再利用! 「三浦半島・知られざる海岸線歩き」無事終了。

10/18(日)、三浦半島の最南端の海岸線をたどる「三浦半島・知られざる海岸線歩き」が9名のご参加者(うち5名が小1〜中2のお子さん)と2名のスタッフあわせて11名で無事終了しました。

集合時にはどよ〜んとした曇り空で寒々しかったのですが、みるみる晴れてすてきな海遊び日和となりました。
いつもどおり生き物探しに熱中する子どもたち。
スタート地点で1時間以上を費やすこともざらです。
それだけ、子どもたちは生き物が好きなんですねえ。

その間に、10歳の女の子から「紐のようなものを探してほしい」という頼み事が。
みると竿になる細い竹を手にして、釣り竿を作ろうとしています。
探してみると、割にすぐいい感じのものが見つかりました。
見つけた紐状の樹脂を竿に結びつけようとしていたので、竹の先をマルチツールについているナイフで割き、その紐を割り込ませて前後をビニールテープでしっかりと留めてあげたのが、どうやら彼女のツボにハマったようで、そのあとは夢中で作業していました。
昨年から始まったこの活動は、今回で13回めでしたが、漂流物を再利用して生き物を採ろうと試みるお子さんは彼女がはじめて。

浜辺の漂着物を当てにした工作で大切なことは、「まずベターなものを拾っておき、それよりいいものが出たら差し替えること」でしょうか。
願ったりかなったりのものがすぐに拾えるわけではないから、根気づよく。

竿ができたらカニ釣りをしていました。
餌は磯の貝の身。
そばで見ていたら、ホントに釣れる間際で逃げられました。
失敗の原因は、ためらいかな。
一度失敗すると、カニも学習して慎重になるので釣りにくくなります。


その次に彼女が作ろうとしたのは、タモ網でした。
これは材料探しがむずかしかった。でも工夫したらできた!

そのへんにあるもので作る工作はアドリブが求められます。
過去の活動でいちばん頭が疲れましたが、同時にものすごくおもしろいことにも気づきました。
ゴミに再び価値を付けられるかもしれないんですから。


毎回、この活動をつうじて子どもたちの伸び代が大きいな、と痛感させられます。
親御さんと手を離せない子が終盤ではひとりでタッタカと歩いたり、はじめは貝さえおっかなびっくり触っていたのが、すばしこいカニや魚をつかまえたりと。

おそらくちょうどよい荒れ地と、豊富な生き物が子どもたちを刺激するのでしょうね。
寒くて風が強くなる冬場はお休みですが、春になったらまた募集します。
きれいな海で終日遊びたいご家族をまたお待ちしています。

後日、工作に熱中していた女の子の保護者様からメールをいただきましたので引用します。
昨日はお世話になりました。
3人共楽しそうで、帰りの電車で爆睡していました。
次女は自分ペースで作業をするのが好きなのですが
昨日は​海老澤さんに肯定してもらったのがうれしかったようです。
早速、おすすめしていただいたナイフをネットで購入しました。
価格と内容ともに良いものをおすすめしていただいたなと思います。

自分も子どもの頃、虫眼鏡や乳鉢などのちょっとした道具でできることがグンと広がった記憶があります。
子どもが興味をもっているときに、等身大の道具を与えるのはもっとも投資効果が高いでしょう。

ご参加いただいた親子のみなさま、本当にありがとうございました。