12/30「岩場を楽しむ日和田山ハイク」無事終了。

昨日12/30(水)、雲ひとつない冬晴れのなか、雑木林に点在する岩場が楽しい奥武蔵の日和田山を訪ねる冬ハイクを実施、ご参加者5名様(うち小1〜小4までのお子さん3名)と地球野外塾スタッフ2名あわせて7名で無事終了しました。

高麗駅から日和田山へ登る道は、男坂経由と女坂経由に分かれます。
男坂はごつごつコース、女坂はおだやかなコースといえばわかりやすいでしょう。
この日のハイクでは、いくつもの露岩がある男坂をたっぷり楽しみます。

いつものように、地図を片手にした子どもたちに道案内を頼みながら、葉が落ちきった冬の雑木林から登り始めると、風もなく、日が射し込んでぽかぽかと暖かいくらい。
日和田山の麓は8世紀にはすでに拓かれた古い土地で、山間なのに南に面した平地があって、土地を肥やす川も流れていて、住むのにはまさにうってつけ。
昔の人はいいところをよく見つけるものだ、と感心します。

フユイチゴをみつけて食べたりしながら雑木林を楽しみ、男坂の岩場にさしかかるとすぐスリングで簡易ハーネスをつけてあげました。
ロープが必要ないところでまずは感触をつかみ、それからロープを使って登りたいところがあれば、いつでもサポートできます。



かんたんな岩場でも、高さがあるところはロープをどんどん使うと、子どもたちも、私たちも安心。
そのうえ、ロープを使わなきゃ登る気にならないところにも挑戦したくなるもの。
「よーし、正面突破だぁー」なんて言葉も出てきて、次第にノってくる感じが感じ取れて、こちらもわくわくしました。
すべての岩場の基部には一般道があって敬遠できるので、岩に気圧されることなく自然体で遊べる感じが、日和田山・男坂の魅力だと自分は思います。
ロープを出しても、クライミングというよりは、岩遊びという感じ。
この感じが自然で好きなんです。
年末の平日はひとが少なくって、のんびりできました。

岩場が楽しいから、と、途中の金刀比羅神社まで登ったら、日和田山の山頂へは行かずにまた男坂を引き返しました。
神社がある平台からは景色がいいんですが、ここでも岩遊び。
帰り道もロープ出して2カ所で岩を登りながら戻りました。

駅への道を歩きながら男の子たちが「今日はロープで11回登ったよ!」と話しかけてくれました。
そっかー、そんなにロープ出していたんだ…。

長く伸びる影をたどる時間、振り返るとお母さん方は1回も登りませんでした。子どもといっしょに登るのは体験共有としてもちろん望ましいですが、忙しい毎日がひと区切りする年末のひととき、子どもたちの健闘を日だまりで応援するのも、親御さんならではの幸せ感を得られる大切なひとときです。
自然は積極的に遊ぶための楽しいフィールドなのはもちろんのこと、心の平和をかみしめる場としても、とっても適していますから。



後日お母様がたからうれしいメールをいただきました。
日和田山、とても楽しかったです。
初めて野外塾さんの活動に参加させて頂いたのが2年前の日和田山で、あのときは、息も絶え絶えで登りも下りも岩がごつくておそろしいなあと思った覚えがあります。
だから私の中では「日和田山ってすごくキツイ山」、って イメージがあったのですが、今回は結構余裕を持って楽しめた気がします。
自分の中での成長も感じられてちょっと嬉しかったです。

また今回は年末で帰省に向けて大掃除などやらなくちゃならないことがいっぱいで、でも日和田山に行きたい一心で、あれこれ雑ながら片付けて、ホッとした思いで参加しました。
子供がすごく楽しそうで、本当に参加してよかったと思いました。
息子2人も「ずっとここにいたい」なんて言っていて、心から楽しんでいる子供を見られるのは幸せだな と思いました。

特に岩登り、子供達が迂回する方法を極力選ばずに、こぞって正面突破したがっていておもしろいなあと思いました。
自分より背の高い壁面にあたっても、なんとか手や足をかける窪みを探そうとしていて。
子供は本来、逃げないで挑戦することが好きなんだなあと思いました。
野外塾の活動に参加させて頂くと、自分や子供の本来持つ資質みたいなものに気付くことが多くて、とても楽しいです。

林道で見つけた南天や千両など、息子が田舎のおばあちゃんちに行って
「これは南天だ」「これは千両」等とも言っていました。
野外塾で教わったことはすべて印象深いのだな、と毎回思います。

昨日はお世話になりました。
1日で大きく成長する娘を目の前で見る事が出来たこと。
久々の山登りですがすがしい気持ちになり、一年を締めくくれたことはとてもよい経験になりました。
とても充実した一日でした。

今回初めて海老澤さんご夫妻と一緒に活動に参加させていただき、子どもの目線にたった接し方を勉強させていただいたり、野外塾の活動ってすばらしいと感じました。
家庭ではあまりあぶない経験はさせないようにと予防線をはってしまうのですが、昨日の活動では安心してのびのびとやっていましたよね。
本来の姿なんでしょうね。
反省しました。ダメダメばっかり言ってますから。
もっとおおらかになんでもやらせてみないと伸びるものも伸びないのかなと。  
・・・これからも色々な活動に参加させたいと思います。
そして達成感や自信をたくさんつけさせてあげたいと思います。
私たちの活動を通して、さまざまなことに気づいていただけるというのは、なんだか本当にありがたいことですね。

私たちの2015年内の活動は、おかげさまでこの日ですべて終りました。
大きなケガもなく1年間を無事に終えられたのも、ご参加されたひとりひとりが自然のなかでどう活動すれば安全なのか、を考えたからこそ。
来年もまた、みなさんとともに成長し合える場として、自然のなかで活動を提案してまいります。

ご参加者のみなさま、ほんとうにありがとうございました。