全国的に好天に恵まれた今年の大型連休。小学6年生3名・中学1年生ひとりを含む9名の参加者と3名のスタッフあわせて12名で和歌山県の果無山脈を縦走し、熊野本宮大社を参拝しました。
果無山脈はその地名に憧れる方は多いのですが、いかんせん交通の便が悪いうえ、避難小屋などがないので実際の入山者はほんとうに少ない山域です。この山行中も、途中の林道から軽装でいらしたご夫婦一組と出会っただけ。
山脈からの眺望がきく範囲に送電線などの人工物がなく(林道だけはじゃっかん見えますが)、広い尾根にブナやヒメシャラが自生する自然林の新緑を楽しみながらの静かな山行となりました。
この山行では参加者も共同装備を応分に持ちました。小学生でも食糧や水はもちろん、クッカーやテント、シェルターなどを背負って歩きます。体重対荷重比では大人にひけをとっていなかったはず。ほんとうによくがんばりました。成人のみなさんも、子どもたちのがんばりを見て奮起。
山中1泊となりましたが、そのときの夕食(重ね煮を使ったタイカレー)が全食事のなかでいちばんおいしかった、とか、水のたいせつさを痛感したという感想がきかれ、うれしくお聞きしました。
5/4の朝8時すぎ、連休中ということもあり熊野本宮大社にはすでに多くのひとがいました。
そのなかで私たちは出発から4日めにしてこの地にようやく辿り着きました。もし、明治時代のように本宮大社が大斎原(おおゆのはら)にあったとしたら、熊野川で身を清めてから参拝したかもしれませんね。
熊野は再生の地といわれます。熊野古道が世界文化遺産となってすぐに開始したGWの熊野詣も今年で早5回めとなりました。
それまでの自分は、毎年GWにはスキー板かついで残雪の山に滑りにいっていましたが、いまでは新しい年度が始まって1ヶ月たつこのGWに、新年度の活動についてこころを改めて無事故を祈念するという気持ちでいます。