「予定がない旅」のすすめ
いちにち旅して疲れきっているが、今晩泊まる場所がきまっていない…
まだ夜も早い時間なのに、降り立った駅の前はまるで深夜のよう。
商店もなければ、ほかに降りた人もいない。
なんて、思いをしたことはありますでしょうか?
いやはや、ホント心細いんですよ。
もし、そこに住む人に行き会うことができればまだマシ。
なんらかの情報が得られますから。
でも自分の場合、ひどく気持ちが萎えていて、困っているにもかかわらず行き会った方に話しかけることさえできなかったことがありました。
理不尽な心理なのですが、予定がない旅で心細くなったことを経験したことがあるひとならば、もしかしたらご理解いただけるかもしれませんね。
そんな混乱した気持ちになることが「予定がない旅」がもたらしてくれる成果なのです。
旅から帰ってきたら、あたたかい布団に寝ることができることや、ふだんはあたりまえとしか思えない家族や会社の仲間や友だちとの関係を、きっとあらためて「ありがたい」と思えるようになります。
だれでもいろいろといやなこともあるし、いくつになっても自分の居場所について考えてしまうこともあるでしょう。
ひとにきちんと説明できなかったり、わざわざひとに話すまでもないが自分のなかではたしかにわだかまっている「こころの消化不良」は、心細い旅を体験することで消化できる可能性があります。
ときにはぜひ!予定のない旅に出かけてみてくださいね。
ELO "Confusion"