「江戸前海苔作り体験」無事終了

昨日、曇天の下「江戸前海苔作り体験」が終了しました。

おかげさまで、ケガなくすんだものの、惜しむらくは曇天。どよ~ん。
昼前から晴れるという予報に反して、終日寒い日でした。

みなさんが干した海苔は乾ききらず、当時の用語で「とまり」といって、その日にはがすことができない「お泊り」に。
一夜明けた今朝からまた干して、はがして、今夕やっと参加者のみなさんに発送しました。
あさってくらいにお手元に着く予定です。

今回、参加者のみなさんにいちばんお伝えしたかったことは、みなさんに「楽しんでいただいた」海苔作りが、昭和30年代までは「寝る間を惜しむ労働」だったということです。

現在のように機械化が進む前の海苔作りは、経験と工夫と辛抱が品質と水揚高を左右しました。
その片鱗をお感じいただきたいと願っていたとおり、アンケート集計では当時の海苔作りのたいへんさについて記していらっしゃる方が多くおられました。

また、この活動は、羽田で実際に海苔漁をしていた田村保さんの献身的なお力添えと、活動の主旨を理解して奔走してくださったボランティアスタッフさんならびに田村さんのお孫さんのご協力なくしては、とても実施することはできませんでした。
こころから感謝申し上げます。

この活動をとおして改めて思ったことは、ご参加者に対して
「NPOだから見逃してもらえる、ということはなにもない。しかし、NPOだからこそやるべきことはある」
ということです。

田村さんのお宅でせっせと海苔の発送作業をしながら、次の体験活動に向けて意気投合しました。

3月には、現在の海苔漁の実際を確かめるために、田村さんと木更津に行ってきます。
また報告します。