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朝日岳山頂の石仏さま |
一ノ倉岳から谷川岳に向かう途中にであったブロッケン現象。 |
万太郎山から振り返って谷川岳方面を仰ぐ。 |
上越線土合駅から、白毛門(しらがもん)、蓬(よもぎ)峠、谷川岳、万太郎山、平標山(たいらっぴょうやま)というひしゃくをさかさにしたようなルートでした。
さいわい天気に恵まれて、秋なのに暑くて谷から吹く涼しい風に助けられました。
印象に残ったのは、まず朝日岳山頂にあった石仏さま。
昭和29年におきた洞爺丸の遭難者を悼む旨、背面に刻字がありました。
どなたが、どうしてあの事故と無縁と思われる場所へこの石仏さまを持ち上げたのかはしりませんが、お顔がおだやかで、深くこころに残りました。
上越の山中から、事故がおきた津軽海峡に向かって手を合わせています。
入りにくいところなのですが、いつかまた訪ねてみたい場所が増えました。
もうひとつ。
谷川岳を越えて万太郎山に向かうと、とくに南側にひじょうに原始的な風景が広がります。
地下には関越トンネルや新幹線のトンネルが走っているのですが、地上には送電線も林道もなく、見渡す限り手つかずの自然が残っています。
このあたりは、山を始めたばかりのひとでも谷川岳から日帰りで往復もできますので、ぜひおすすめです。
のびやかな稜線から眺める景色は一見の価値があります。
なんとかみなさんにも見せたいなあ、と歩きながらずっと考えてました。
上越国境はまた避難小屋が多く、じょうずに利用することも可能です。
自分が実際に確認した避難小屋の状態を記します。
避難小屋はそのほとんどが波状トタンなどでできていて内部が結露しやすいため、寝袋カバーや大型ビニールを持参されるとよいです。
- 笠ガ岳避難小屋 6人。扉が壊れていてしまりにくい。トイレや水場なし。
- 白崩避難小屋(清水峠) 10人くらいまで。2階建て。トイレある。水場あるよう(未確認)。
- 一ノ倉避難小屋 通常は利用したくない状態。トイレや水場なし。
- 肩の小屋 営業小屋だが寝具と食糧持参すればなんと2000円で素泊まりできる。GWから11月上旬までの営業のよう。水は出発時にわけてくれる(宿泊中の給水は断られていた)。
- オジカ沢の頭避難小屋 3人くらい? 入口左右の床板がなぜか斜めになっていて使いづらそう。波板の凹部分にたまり水やゴミあり。トイレ、水場なし。
- 大障子避難小屋 8人くらい。たいへん清潔。トイレなし、水場あり。
- 越路避難小屋 6人。状態はふつう。トイレや水場なし。
- エビス避難小屋 4人くらい。状態はふつう。トイレや水場なし。
- 平標山の家 避難小屋併設。管理人がいるときは管理費2000円。きわめてきれい。トイレ・水場ともきれい。
かんたんなアルバムをアップしました。お役に立てばさいわいです。