入笠山山頂で風をよけながらひと休み! |
未明に起きるとファクスで1組のご家族からキャンセルの連絡が。
お子さんが熱を出した、とのこと。
とても残念でしたがお大事にされてくださいね。
長野県へと向かう中央線の車窓からは、遠くの山々が朝日に照らし出され、今日の好天を確信させてくれました。
でも、15時を過ぎると悪くなるという予報なので気は抜けません。
富士見駅でもう一組のご家族と合流して富士見パノラマリゾートに着くと、蓼科山から編笠山まで八ヶ岳連峰がずらりと見え、気持ちも高まります。
霧氷に覆われたきれいな樹林帯をくぐり、夏には湿地になる平原を抜け、ゆるい傾斜の開けた斜面にくると、昨日降ったばかりの新雪がいい感じで積もっていました。
「ラッセルしてみます?」と冗談半分でいってみると、お父さんは嬉々としてさっそく雪のなかに突入。
息子さんもあとに続く……が!
胸くらいまで雪にはまって大苦戦。
おちかれさま!
この日の入笠山山頂は360度の大展望。
とはいっても風が冷たく吹きつけたので、準備をして、さっそくそりタイム。
傾斜が強い雪道はまるでリュージュのコースのようになって、S字状のタイトなカーブもヒップソリのまま通過。
スプレーあげて果敢にチャレンジ! |
もちろんお父さんもチャレンジ! そして突っ込む。 |
そり遊びを喜ぶ子どもの声が木もれ日射し込む疎林のなかに響くと、あたりの風景がいっそう明るく感じました。
冷たい風が強く吹くようになり、太陽も隠れるようになってきたので、ゴンドラへと急ぎます。
「もうここまでくれば安心」という樹林帯のなかで、名残を惜しむかのように父子で雪まみれになって遊んでいました。
富士見駅からの帰路もごいっしょしていただけることになり、臨時快速で都心に向かう車中は余った行動食で「お菓子パーティー」。楽しい時間でした。
この日は、「あの日」からちょうど1年。
私たちは、1年前に地震が起きたその時間にはゴンドラのなかにいました。
「自分が遊びたいから息子を誘っている」と話してくれたお父さん。
山頂で風に飛ばされた小さなセロファン片を何10mもおっかけて回収しようとしたお父さん。
深雪のところを好んで歩いた息子さん。
雪がはいってぬれた長靴を「へいき」と履き続けた息子さん。
節目となるこの日、こんなおふたりとごいっしょできたことを感謝します。