どなたかこのハマグリが東京湾の在来種かどうか目が利く方いらっしゃいますか? |
こちらは別のサンプルです。 |
今日はアオヤギがとれました。寿司種にもなるおいしい貝です。 |
東京湾産のアサリ。はっきりした幾何学模様が目印です。 |
前回4/6は下見でしたが、今回は同じ場所で「準備」です。
当日、参加者のみなさんに貝汁を味わっていただきたい、と願って、材料の仕込みにいったわけです。
前回と違って大潮の日ではなかったため、太ももくらいまでの深さまで海に浸かって「まき」という道具を使ったサンプリングでした。
今回もまたハマグリがとれたのですが、このハマグリ、もしかしたら日本中で非常に希少になった内湾にすむ天然ハマグリじゃないのかな、なんて思えてきたのです。
ハマグリとひとことにいってもその言葉が示す貝はじつはいろいろあります。
シロハマグリといわれているのはホンビノスガイ。
これは見た目からしてまず違う。
よく似ているのは中国産のシナハマグリ。
そして国内や台湾、韓国などでとれるチョウセンハマグリ。
チョウセンの名前がついていてもれっきとした日本の在来種ですが、九十九里や鹿島灘など外洋で育ちます。このふたつと内湾にすむ天然ハマグリを見分けるのにはコツがいるそうです。
東京湾内でその昔によくみられたハマグリは、戦後はいちじまったく採れなくなってしまいましたが、2002年頃から木更津側で稚貝を放流したのが大きく育って2007年頃から大粒のものが採れ始めました。しかし、これらは東京湾に昔からすんでいた種ではありません。
東京湾の東京側でもハマグリがとれだしたのは昨年くらいからだそう。
ハマグリは1分間に1m移動できるという説もあります。すると、数年の間に木更津から東京湾を渡ってきたとも考えられるのですが、さあ、4/6そして今日とれたハマグリは、木更津からやってきたハマグリなのでしょうか? それとも…。
もともと東京湾にいた昔からの在来種であってもおかしくない気がするのです。
ごいっしょいただいた方のお話によると、いまも「羽田で採れるハマグリは焼いても煮ても身が縮まない」そうです。
22日にいらっしゃる参加者のみなさんのために保存してありますよ。
可食部が大きく、食感そして旨味とも抜群のハマグリ。
あなたも潮干狩にチャレンジして、ひととき「東京湾に昔ながらのハマグリが復活!?」のロマンをお求めになってみてはいかがでしょうか?