畦地梅太郎氏著の「山の繪本」(1955年初版)より。 杖突峠での一夜を記したこの版画は、いつもこころを山へと誘ってくれます。 |
夏山で、暑さを避けるために日の出前から歩き始めて、午後の早い時間に目的の山小屋に着いてのどを潤すときのうれしさ。
秋山で、まるでマッチをばらまいたような倒木帯で苦戦したあげく、まもなく日が暮れそうだというときに林間に避難小屋をかいま見れたときのうれしさ。
冬山や春山で、冬季避難小屋の入口に吹き積もった雪と氷をシャベルでこそげ落として扉を開けることができたときのうれしさ。
山小屋はいつでも私たちのこころに安堵感をもたらしてくれる存在です。
自分の山小屋体験では、いまは使われなくなってしまった札幌郊外の無意根山荘(むいねさんそう)に春の山スキーの折りに泊まって、夜半に窓から射し込む月の光で目を覚ましたときのことが忘れられません。
みなさんの原体験になるような山小屋体験を提供したい、と思って作った企画が「奥多摩ナイトハイク&貸切山小屋の夜」です。
あと数名承れます。
みなさまの山小屋デビューが楽しく、こころに残るものでありますように。