雪の日に旅立ちたくなる絵。

今日の東京はしっかりと雪が降っています。
成人式の日って、どうもあんまり天気がよくない印象が。

成人になられたみなさんがせっかくの晴れやかな着物をぬらしたりしないといいな、と願っています。

こんな日に思い出すのが、安藤広重の「東海道五拾三次」中、蒲原(かんばら)宿の一枚。

シリーズ中の代表作のひとつですね。

深々と降り積む雪の中を右へいくふたりと、左にいくひと。
ごく近景からごく遠景の山々へと連なる重層的な遠近表現。
互いにいずれ知らずにすれ違うひとびとのようすと、おのずと遠くへと気持ちをもっていかれる構図に、旅心がいや増します。

東海道線の普通列車に飛び乗って、ただ雪降る街々を車窓から眺めながら西へ向かいましょうか。
いやいや、今日はやることが山積み。

せめて窓の外で降り続く雪をみながら、机上東海道の旅を楽しみましょう。
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