テントのなかで読書はいかが?

「テントの中でひとり読書する男の子」
正統派。私たちはこういうシーンを望んでいました。
「テントのなかでお子さんに本を読んであげるお父さん」
イベントの主旨にぴったりの理想的パパ。
子どもの「描きたい!」欲求を満たす「お絵描きテント」
いつでも人気です。
参加型読み聞かせ「おおきなかぶ」でなりきるみなさん。
おもしろかったですよ。

読書週間が始まった昨日10/27(日)、新宿区立大久保図書館がある大久保地域センター4階の多目的ホールで、新宿区立大久保図書館の主催イベント「おはなし森のわくわくキャンプ」が実施され、51名のご参加者(うち17名がお子さん)のご来場をいただき、無事終了しました。

過去2回、同イベントをサポートさせていただいた経緯から、今回も地球野外塾は
・自由にお絵描きができるティピー型のお絵描きテント
・各種自立型テント
・アウトドアスポーツのDVD
・アウトドアに関連した本
を提供して会場づくりのサポートをいたしました。

絶好の天気に恵まれ、自然光が入る会場は秋らしいムードにあふれました。
入り口近くに設置されたお絵描きテントはどこに出してもお子さんたちに人気があります。
今回も一心不乱にお絵描きに没頭するお子さんたちがたくさんいました。
こういうようすをみていると、子どもは今も昔もお絵描きが好きなんだな、と改めて思えます。
テント内の読書、テント内のごろ寝も散見できて微笑ましくなります。

このイベントは地球野外塾のほかに国際協力を推進する2団体がサポートして、タイ、ミャンマー、韓国、中国などアジアの隣国のみなさんもいらっしゃり、新宿らしい多文化共生を指向しました。
そうした方々にとって、こうしたイベントがどのように目に映るのか、興味があるところです。

今回のイベントでは読み聞かせが4度行われましたが、なかでも印象に残ったのは名作絵本「おおきなかぶ」の参加型よみきかせ。
参加者が立候補で絵本に出てくるおじいさん、おばあさん、孫、犬、猫、ねずみに扮し、みんなでかぶを抜こうとがんばります。
小さな参加者がそれぞれの役になりきろうとするようすが子どもらしく、また見ている子どもたちも口をぽかんと開けて寸劇のとりこになっているようすが愛らしかったです。

読書って、自分が小さかった頃はこうしたイベントの対極にある静かな行為でした。
いまは少しようすが変わったのは、私たちおとながそう「演出」してしまうせいなのか、またはそうしないと子どもたちが本に興味をもたないくらい本離れが進んでしまっているのか、どちらなのかはわかりません。

しかし「知らない世界」をのぞいてみたい興味はおそらく今の子どもも、昔の子どもも変わらないのではないか、と感じています。
私たちはこうしたイベントに関わるいっぽうで、子どもたちが「知らない本の表紙をまず1枚、ペロンとめくってみたくなる」そういう動機づけにこそ、もう少し手間と時間とかけて工夫できるのではないだろうか、と思った一日でした。

そうそう、テントのなかでザックのなかに入れてきたお気に入りの一冊をゆっくり読めるキャンプがあります。名作絵本「はじめてのキャンプ」をそのまま本当のキャンプに仕立てた
「はじめてのキャンプ」。まだご参加できますよ。

日帰りで自分が作ったたき火のわきで読書をしたいあなたは、はじめてのたき火料理はいかがですか。