スゴい霜柱でしょう!? いくつもの層があるので何日もかかってできたのでしょうね。 |
木の切れ端をイスにしようと運ぶ小2ふたり。 |
折れた看板をつなげて「宝の地図」のように読む。 |
暗い人工林にも午後の日が入るとリズムある景色になるんですね。 |
下山で通過する栃谷集落は静かな山麓にあります。 丹沢山(最奥左)がまるでアルプスのように気高く遠望できました。 |
都内では前夜に静かな雨が降りましたが、気温が高かったため山中でもおそらく雪になっていないとだろうと思っていました。
雪がないハイクは気楽ですが、子連れの冬の山行としてはちょっと残念でもあります。あとは山中に霜柱があることを期待していましたが、この期待は当たりました。
山頂に王手をかけられる日陰で、長さ20cmにも達するような霜柱群を発見。ぬかるんだ道からごっそりと抜いて子どもたちは大喜び。足許に広がる霜柱をおそらくビル群になぞらえて「氷の街」と評していました。うまいこというもんです。
手や足が泥にまみれて冷たくなっても好奇心が先に立つ。もっと大きい霜柱はないか、とあちらこちらで夢中になって探すようすは新鮮で、登頂よりもたいせつなことだと思えるのです。
霜柱を舐めてお母さんに怒られた子がいましたが、この子は年末に胃腸炎で入院した経緯があるのでお母さんの怒るお気持ちもよくわかるし、いっぽうで霜柱を舐めたくなる気持ちもワカル。汚いから泥に触れないという子どもが徐々に増えているなかで、たくましいですね。
この日子どもたちは木の実拾いに夢中になったり、杖探しに躍起になったり、休憩時に丸太を運んでイスにしようとしたり、防火用水に張った氷をゴソッと取り出してみたりと「子どもらしい」仕草のかたわらで野仏に手を合わせるような神妙な姿も見せてくれました。
山を全身で感じていますね。彼らは。
最年少の男の子が山頂直下でふと振り返ったとき、おそらく想像していなかったんでしょう、遠くまで広がる景色に「おぉ、きれいだなあー」と独り言。
「家族だけではゼッタイにこんなに歩かないです。」とこの子のお母さんが話してくださいました。
陣馬山は登りまたは下りに和田峠を使うのが楽です。この日は一ノ尾尾根を登って栃の谷尾根を下るやや長いコースでしたがみなさんよく歩きました。
これからも、山歩きで寄り道をたーくさんして、たっぷりと山を楽しんでくださいね。