東京湾を巡るふたつの下見。

多摩川河口方面を背にして、アサリを試し掘りする田村さん。
東京湾フェリーのデッキから眺める鋸山。
今週はふたつの下見をしてまいりました。
ひとつは多摩川河口での潮干狩下見。
連れて行ってくださったのは、いつもお世話になっている羽田ご在住の田村保さんです。
田村さんは昨年からずっと「おいしいアサリがとれるからみなさんに楽しんでもらいたいなぁ」と、ホントにことあるたびにつぶやかれていました。
地球野外塾では過去には漁船に乗っていく潮干狩を実施していたのですが、今年は最寄り駅から歩いていける多摩川河口でお楽しみいただける潮干狩をご案内します。

「多摩川で産湯を浸かった」という田村さん、そして小さなお子さんたちの身近な親水活動がたいせつだと考える地球野外塾としては、みなさまに多摩川河口の恵みと周辺環境について見識を深めていただきたいと願っております。

もうひとつは、東京からだと東京湾の反対側にある浜金谷と鋸山の下見でした。
まず驚いたのは、東京湾の反対側に行くには時間もお金もかかるという先入観が覆されたことです。
久里浜と浜金谷は東京湾フェリーがつないでいるのですが、このフェリーを使うと船旅を楽しみながら日帰りでもラクに浜金谷を往復できます。
そうですね、首都圏から奥多摩に行く時間と費用にちょっとプラスするくらいです。
浜金谷は昭和60年までは鋸山から切り出される房州石の商いで栄えた街。
房州石でできた石塀が続く町並みと、温かな気候に特有の緑濃い植生は、日帰り圏内であるにもかかわらず「遠くまで来たなあ」という錯覚をもたらしてくれます。
そして、石材の切り出しによって人工の断崖ができた鋸山は、浜金谷の港から329mの頂上まで小さなお子さんでもがんばれば達成できる「Sea to Summit(海から山頂まで)」の達成感を味わえます。
鋸山については、あらためて記しますね。

週内はドタバタしましたが、この下見を活かしてみなさまに近いうちに活動をご案内させていただきますね。