寒波で大きく成長した「日光・氷の滝探訪ハイク」無事終了。

2/9(日)、2家族5名(うち小5,6の男子2名)とスタッフ1名あわせて6名で、奥日光の庵滝を訪ねるハイクを実施、無事終了しました。

当日の天気はおおむね晴れ。
しかし、午後から曇りだすという天気予報と、ヤマテンでは日光の山向こうにある尾瀬では風雪の予報が出ていたため気が抜けませんでしたが、なんとか最後まで天気が持ちこたえてくれて、ホッとしました。

景色がよい戦場ヶ原の北側をたどるルートを歩くため、光徳入口バス停で下車。
バス停脇から戦場ヶ原に降りる階段が凍ってたので、階段手前ですばやく軽アイゼン装着。
最初で滑ったりすると、気勢をそがれますから…。
このときは風が吹きつけて指先がキンキンに冷えました。
下山後にきいたご参加者の感想でも、私の実感としても、このときが一日のうちでいちばん寒かった。

戦場ヶ原に入ると薄く曇って風が冷たかったのですが、木道があるから短時間でどんどん距離をかせぎました。
軽アイゼンもアイゼンも、着用後に歩いてなじんでくると、ゆるみが出る場合がありますから、歩きだして10分後くらいには着用の具合を確認して、必要に応じて締め増しをします。この日は木道の上でチェックしました。
アイゼン着用に慣れていないとフィーリングがつかめず、アイゼンが脱落しても気づかない場合もあります。
あとから窮地に陥りますから要注意ですね。

疎林に入って風が弱まると、つま先や指先もどんどん温まり、戦場ヶ原越しの男体山のようすを楽しみながら行程中のひと区切りとなる弓張峠へ。

弓張峠からの山道は下見のときよりも踏み込まれていて、軽アイゼンがよく効きました。
途中では雪玉を投げて的通しをしたりしながらも1時間の登りで庵滝に到着。

数日前からのシーズン一番の寒波によって、予想通り庵滝もよく凍ってる!
下見のときに露出していた流芯の水は、この日は薄く張った氷の下で流れているのが透けてみえ、この感じもよかったです。

太い氷柱も、青々とよく凍りついてました。

約1時間の滞在でしたが、その間すばやくお湯を沸かしてラーメン食べてから下山。
湯沸かし道具をもっていくと予めお伝えしておいたので、喜ばれました。
野外塾ではプリムスのイータシリーズの鍋(廃盤)と、SOTOウインドマスターのコンビを用いてますが、コンパクトで風に強く、低温下でも2Lの水が5分くらいで沸騰するからとても便利。この日も4つ分のカップ麺用のお湯沸かしがあっという間に終了。
少人数ならジェットボイルが入手しやすくて効率いいかも。
湯が沸く時間が長いとタイムロスになるし、それだけからだが冷えますよね。

下りも早かった。
途中の舗装道路でガチガチに凍ったところは、「魔法のじゅうたん」ならぬ「魔法のレジャーシート」遊びをして楽しんでました。
「これにウレタンマットを加えると、お金が取れる遊びになるかも!」
なんていうおもしろい発想もでてきて、つくづく道草は楽しいな、と思います。

傾きはじめた太陽に照らされた疎林をゆるく登り下りしながら通り過ぎ、帰りは赤沼バス停から乗車。
予定通り17時過ぎに東武日光駅で、無事故で解散しました。

先月に下見をしたものの暖冬で募集をためらっていましたが、寒波がくると知った2/2に募集開始。
催行まで1週間しかないうえ、いつもご参加いただく方々に広報する時間もなく、お蔵入り活動になるかと思ってましたが、このブログを定点観測してお申し込みいただいたご参加者様にこころからお礼申し上げます。

さいわい、凍った滝の状態がよくてほんとに楽しんでいただけたようです。
また、寒冷地で手袋を2種類持つ意義など、日常ではあまり経験することができない厳しい寒さのなかでの留意点をお伝えすることができました。

2/16(日)は入笠山でのスノーハイクを募集しております。
2/10の今日調べる限りでは、例年に比べて雪は少ないものの、1月時点に比べればずっとよく、催行に向けて準備をしております。
暖冬の中、日帰りの氷雪遊びのなかから、寒冷地にふさわしい準備のポイントを体感していただきたく願っております。