コロナが日本上陸以来、ご参加者を感染機会で脅かしてしまうことがないように自粛してますが、第2波が收まった一時期に2活動を実施、どちらも無事終了しました。
11/3(土)「山歩きに役立つクライミングジム体験」は…2家族4名様(うち子ども2名)と3名のサポーターで実施しました。
「山まで行かなくても身近なクライミングジムを使って、山でよくある危険箇所の通過に対処する方法があるはず…」
そう考えて
・斜面を横切る歩行
・2mくらいの段差の上り下り
・長く急な傾斜の登り
を想定した対処に焦点を当てました。
これらの箇所、山中で遭遇してもなんとか通過できて忘れてしまうことが多いものですが、もしケガするとすぐに王手がかかる場合もあるので要注意です。
もし
「そういわれれば、あの場所、怖かったな…」
と覚えている体験があるなら、それは次の危険をうまく対処するための貴重な体験です。
この活動の準備で、古いNPO仲間のNPO法人アラジンクライミングの小川弘資さんと6回打ち合わせを重ねたけど、当日のご参加者の動きや発想は、そうした打ち合わせを通じて予想していたよりずっと柔軟でこちらも参考になりました。
いっぽうで、子供の安全を守ろうとする瞬間、親御さん自身の安全が手薄になる傾向を感じたので、セルフビレイ(自分自身の安全確保)の概念をはじめにもっと強く意識していただくような進行をこころがけます。
小3君、2m壁から安全に降りる試行錯誤。お約束みたいな失敗に一同笑ったけど、とても示唆に富んだ場面でした。
まだ始まったばかりの試みですが、体系化によって親子でも、大人だけでも、そしておひとりでも、事故を防ぐ知恵と、危険に対処する経験を積んでいただける機会を、これからもご提案してまいります。
◆ ◆ ◆
11/15(日)は「早くておいしい外ごはん」に1家族3名(うち2名が兄妹の小学生)と2名のサポーターで実施しました。加えて、共催した生活クラブ東京さんが運営する協同村のスタッフさんが側面支援してくださいました。
兄貴、このひき肉を炒め始める前、「あるある」な失敗どおり芝生にひき肉の半分以上を落としたのです。「芝生も調味料のうち♪」と伝えて戦意喪失しないよう進行しました。
この活動は、外食よりも自炊の方がコロナに感染しにくいので、子どもたちもこの機会にいっそ「腹が減ったら自炊」という選択をしてもらいたい… と願ってプランしました。
この日はかんたんなメニュー順に…
この活動は、外食よりも自炊の方がコロナに感染しにくいので、子どもたちもこの機会にいっそ「腹が減ったら自炊」という選択をしてもらいたい… と願ってプランしました。
この日はかんたんなメニュー順に…
1. ぶっかけうどん
2. マカロニ ボロネーズソース
3. メバチマグロの漬け丼 伊豆諸島風
3. メバチマグロの漬け丼 伊豆諸島風
4. キノコと牛肉の炊き込みご飯
ほかに
お豆腐の味噌汁と、白玉あん
を作りました。
野外でのミニマルな自炊方法をベースにして、シンプルで早くておいしく、廃棄物を極力出さないことを重視。
プラン当初は、焚き火を使ったワンプレート料理を考えてましたが、それだと結果が出るのが1度だけ。
なんども成功体験を積ませてあげたかったので、上記のメニューに決定。
「たくさん食べてもらう必要があるから、おなか減らしてきてね!」
と前夜にお伝えして迎えた当日、期待していた以上によく作って、よく食べてくれました。
ご家庭での再現を念頭においていたので、卓上コンロへ何度もCBガスカートリッジを脱着してもらって、卓上コンロの点火のコツをつかんでもらうことから開始。
はじめは意外に怖いんですよね。
料理は、兄妹さんともセンスを感じました。
はじめは意外に怖いんですよね。
料理は、兄妹さんともセンスを感じました。
どの料理も、気温が低くなり始めたこの時期は、お湯が沸くまでの時間にほかの準備をすすめることと、沸いたお湯は洗い物に使うなど徹底して使い切ることが効率につながるんだけど、そうしたポイントをよく理解してくれたし、基本的な包丁仕事も、慣れてはないけどすぐにコツを飲み込めてました。
いちばん大変だったのは、川や大きな木がそばにあるから、そうした誘惑があっても料理に集中することだったと思います。
料理の合間には、たっぷり遊んでもらって、気分転換の連続で最後の白玉あんまでやりとげてました。
自然体験は生活に密着してるので、競技スポーツとは別の「いいところ」があるんです。
地味だけど、やっているうちに価値観が少しずつ変わって、有限の資源を大切に使おうと心がけるようになるのは、自然体験の長所です。
来年も、楽しくチャレンジしながらそんな自然体験の長所を感じてもらえるような活動を続けていきます。
両日にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
また、サポートいただいた地球野外塾の理事ならびに正社員のおふたりと、NPO法人アラジンクライミング・小川弘資さん、協同村と生活クラブ東京のみなさまに心からお礼申し上げます。
【お詫び】
上記2活動は、過去のご参加者に対するDMを含め、いっさいの広報をしませんでした。
コロナによる活動の可否を判断する客観指標が都や国から失われたこの時期、積極的な広報をためらいました。
ご参加いただいたご家族は、野外塾のブログを定点観測していただいた方が募集をみつけて応募してくださったという経緯です。
この記事をご覧いただいた過去のご参加者様、コロナ禍最中の活動実施は2020年12/31段階ではとても無理で、このあと実施するにおいてもDMを出して差し障りないのかどうか、思い悩んでおります。
いずれにせよ、お知らせすることなく活動実施が行われたことに違和感を感じた方がいらしゃった場合は、本当にこころからお詫び申し上げます。