3/20、かねてからご新婚のおふたりからご打診いただいていた山行をサポートでき、無事終了しました。
古くから野外塾の活動にご参加いただいている静岡県ご在住の方がご結婚されて
「夫といっしょに参加したい」
とご希望をいただいておりましたが…
コロナが落ち着いてようやくご一緒に山を歩けました。
おふたりのご希望は
「まだ行ったことがない丹沢を歩きたい」と。
日帰りできる条件に合う5つの提案のうち、鍋割山をお選びになりました。
しかし、実施日は気圧の谷の通過に伴って午後に大荒れする恐れが顕在化。
状況を共有して仕切り直しを視野に前夜にご意向を確認したところ
「戻ることを覚悟で、行けるところまで行ってみたい」
というご意思により実施することになりました。
この日、寄(やどりぎ)バス停から鍋割山を往復する計画でしたが、鍋割山へ最短となる表丹沢県民の森から入山して寄バス停に降りるコースへ計画変更。
結果としては…
著しい荒天の影響を直接に受けることなく変更コースを歩き通せ、ご結婚お祝いとして名物の鍋焼きうどんをお召し上がりいただくこともできました。
当日は順調に歩を進めたのに、頂上まであと少しの11時半に西側の稜線をみるとすでに真っ黒な雲の下。雨具がリュックの最上部に置いてあることをすぐ確認していただきました。
黒雲の下には強い雨脚が見えましたが、この雲は鍋割山の北側を巻いたようです。
鍋割山山頂ではまだ東側の展望も開けていて、土砂降りにあわずに落ち着いて食事できたのは、本当にラッキーでした。
食後はすぐ寄バス停に向けて下山開始。
あと少しでバス停というとき、突然冷たい烈風とあられが叩きつけましたが、ほどなくバス停に到着、この日の活動を終了しました。
私たちは「悪天でも予約をいただいたら実施」ということはしません。
ご参加者と情報を共有して、私の経験で許容できるリスク範囲内でご参加者の判断を尊重しながら実施あるいは留保します。
よい思い出はもちろん、実施・留保の判断をご一緒にしたり、実施時に生じたトラブルに対応する体験もまた、ご参加者のスキルアップにつながります。
この日は事前の情報収集、ご参加者自身の「戻ってもいい」という覚悟、妥当な計画変更、行程中に生じたご参加者の靴擦れと筋けいれんに適切に対処できて時間ロスを最小限に留められたこと、そして天気予報をしのぐ荒天に見舞われなかったことが、うまくつながりました。
ごいっしょいただき、本当にありがとうございました。
あらためて、ご結婚ならびにはじめての丹沢山行の成就をお祝い申し上げます。